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埼玉県八潮市のゴミ屋敷条例とは

この条例ができた背景には、ゴミ屋敷を取り締まる国の法律がないことが挙げられます。 法律でゴミ屋敷の問題を規制することができないため、その代わりとなるルールを一部の地方自治体が独自に定めているのです。
- 八潮市の景観を守る
- 空き家対策を行うという
埼玉県八潮市のゴミ屋敷条例の特徴
八潮市のゴミ屋敷条例の特徴として「緊急安全措置」が設けられていることが挙げられます。 緊急安全措置とは、生命や身体、財産に危害が及ぶことを避けるためにとられる措置のことです。 具体的には、以下のような健康被害や環境被害を考慮した措置を「緊急安全措置」によって取ることができます。
- 伸び放題となったゴミ屋敷内の草を刈る
- 公共の道路にまで及ぶ堆積したゴミを移動または撤去する
- 消臭、防虫、殺虫のための薬剤の使用
埼玉県八潮市ゴミ屋敷条例による対応①立入調査

埼玉県八潮市ゴミ屋敷条例による対応②指導
立入調査の結果、以下の状態が認められた場合「特定空家等の適切な管理に関する指導書」がゴミ屋敷住人へ通達されます。文書により通達が行われた上で、何度も八潮市の職員が通い具体的な清掃方法や改善のための指導が行われます。
- 放置した場合倒壊などの恐れがある
- 放置した場合衛生有害となる恐れがある
- 著しく景観を損なっている
- 生活環境の安全を脅かしている
埼玉県八潮市ゴミ屋敷条例による対応③勧告
複数回にわたるゴミ屋敷への訪問指導を受けても指導に応じない、状況が改善されないといった場合は、行うべき内容が期限と共に「特定空家等の適切な管理に関する勧告書」に記載され通達されます。埼玉県八潮市ゴミ屋敷条例による対応④命令
勧告にも従わない場合には、罰金などの対処措置が盛り込まれた「特定空家等の適切な管理に関する命令書」が発行されます。 その命令にも従わない場合には50万以下の罰金が課される可能性があります。埼玉県八潮市ゴミ屋敷条例による対応⑤行政代執行

しかし、この行政代執行が行われるまでには数年単位の膨大な年月を要します。 いきなりゴミが強制撤去されることはまずありません。 訪問や助言、指導などが複数回にわたって行われます。 ゴミ屋敷の問題を根本解決するため、以下とも連携を取りながら慎重に措置が進められていきます。
- ゴミの堆積を除去
- 害を及ぼしている雑草や草木の対処
- 八潮市の介護サービス
- 福祉施設
- 町内会
- ボランティグループ
まとめ
